心とカラダの健康メソッド

心身の健康、毎日楽しい日々を過ごすために食生活や元気になる言葉、人間科学・医学要素も取り入れた記事を載せていきます。

大陸横断鉄道を描いた絵本 走れ‼︎機関車 が大人も楽しめる

子どもがいる家庭では必ずと言って良いほど関わりがある絵本。子どもだけでなく、大人も楽しめる工夫がされている本も多いんです。知ってました?

子どものためではあるけど、大人も魅力を感じなければ、購入され辛いのは当たり前と言えば当たり前ですもんね。 

そこで、今日は私が興味を持った絵本「走れ‼︎機関車(ブライアン・ブロッカ 作/絵  日暮雅通 訳  偕成社 2017 .1)」を簡単に紹介します。

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子どもが楽しめるダイナミック画と効果音

この本、かなり大きめなのと、奥行きを存分に使った画法が特徴です。

機関車特有の「シュポーッ‼︎」や線路と車輪が重なり合う金属音がところどころに散りばめられています。

小学校高学年向けのものではありますが、小さな子どもでも楽しめます。子どもを膝上に乗せ、機関車に乗っているかのように揺さぶりながら絵本を読み聞かせてあげるととても喜びます!

奥行きを使って描かれているので、機関車が本当に走っている感じがするのも魅力だと思います。

大陸横断鉄道が開通して間も無く、東から西へ移住するために鉄道を利用する家族を中心に話が展開されていきます。

現在利用している電車との違いを考えたり、時代背景なども子どもと一緒に学ぶと、面白さが一層増し加わると思います!

絵本は大人が楽しめない

私は絵本を子どもに読み聞かせていると、つまらない感が押し寄せてきます涙。

絵本の面白さが分からないんですよね。しかも子どもは何回も繰り返し読んでくれと要求してきます。

絵本にゴリラが描かれているだけで子どもは「ゴリラ‼︎ゴリラ‼︎」と喜び、そのページを離れると「ゴリラは?(どこ?)」と言い始めなかなか終わらないんです。可愛いけど、退屈なんですよね。

しかし、「走れ‼︎機関車」は違いました。

知識欲を擽る歴史的背景

絵本の導入部分では、大陸横断鉄道がなかった時代どれほど長い期間を経てアメリカ大陸を横断していたか、また、鉄道工事の様子などが書かれています。

南北戦争の混沌、インディアンとの衝突、過酷労働、鉄道会社間の争い。大きな変革を成すためには多くの障害と犠牲がありました。

絵本と合わせて調べていくと、当時の世界観が見えてきて面白いんですよね。歴史や政治経済、人権などに興味ない方にはどうか分からないですが…。

鉄道建設に携わった人々

鉄道建設には南北戦争(1861年〜1865年)で戦いを終えた多くの兵士達が駆り出されました。

また、西部の鉄道建設には多くの中国人も関わっていました。いつ来たの⁉︎って感じですよね。1848年のカリフォルニア・ゴールドラッシュの時くらいから一気に渡米してきたのです。商売人の嗅覚というのでしょうか…。

東の鉄道建設は多くのアイルランド移民が携わりました。イギリスの支配と大飢饉から逃れるために、アメリカに逃れていた人々です。

日本には「線路は続くよ。どこまでも」という動揺がありますが、元を辿れば、この鉄道建設に携わったアイルランド人が作ったものなんですね。子ども向けの詩とは違い、朝から晩まで働き続けて、また朝早くから仕事、労働の辛さに嫌気がさしている感じが伝わってくる詩です。

歴史的大事業の裏には多くの犠牲があった

絵本で語られる部分というのはやはり、ごく一部の綺麗なお話が多いですよね。

大陸横断鉄道が開通したことで利便性が格段に上がったことは確かですが、多くの死傷者も出すことになりました。

鉄道工事はインディアンの住む土地を突っ切る形で行われたのです。工事に反対するインディアンはアメリカ軍により鎮圧。中には鉄道を利用できる権利と引き換えに、自ら退いたインディアンたちもいるようです。

機関車からバッファローの群れへの射撃なども行われました。バッファローが鉄道の設備を壊すからということなのですが、今では考えられない行動ですよね⁈

元々、インディアンに対する人種差別がアメリカではあったので全てが白人有利に働いたことは間違いないでしょう。

他にもダイナマイトで山を崩す際や、2つの鉄道会社の争いによっても死傷者を出すことになりました。

ダイナマイトを発明したのはアルフレッド・ノーベルですね!

1866年ころに安定した爆発が可能なダイナマイトが開発されたのですが、工事に拍車がかかり出したのは1865年です。開発されて間も無いダイナマイトをこの現場で使用していた訳です。多くの死傷者が出るのも納得してしまいます。

まとめ

多くの乳児向け絵本も工夫されているのは分かるのですが、作者の意図が感じられないため、勿体無なさが否めない作品が多かったです。

しかし、「走れ‼︎機関車」は子どもが楽しみやすく、大人もじっくり読みたくなる作りがされているのには感心しました!

また、これはアメリカの話ではありますが、日本の現在を見てもこれに近いことが見え隠れしている気がします。

多くの人々の利便性のために、損害を被る人、今までの生活を脅かされる人などがいるのではないかと考えると、技術革新、新開発というのは一概に喜ぶことはできないと感じてしまいます。そういった人々のケアも含めて、政府や企業には動いていただきたいものです。