心とカラダの健康メソッド

心身の健康、毎日楽しい日々を過ごすために食生活や元気になる言葉、人間科学・医学要素も取り入れた記事を載せていきます。

食育とは何か 保育園で教えていること 家庭でも食育を

『食育』って言葉、聞いたことありますか?

読んで字の如く、

「食を通して人を育てる」

ということなんですが、どんな感じで食事を子どもの成長に繋げているのか知らない人も多いと思います。

 

最近の保育園ではかなり食育に対するウェイトが上がってきています。

今日は食育とは何か、どうやって食を通して子どもを育てているのかを地域人気度No. 1の保育園に勤めていた栄養士がお伝えしていきます!

五感を刺激して脳を育てること

料理というのは『視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚』この『五感』を刺激してくれます。

色鮮やかな料理、フライパンでお肉を焼く時の「ジュワー!」という音、ご飯が炊けた時の匂い、フルーツの甘み、コロッケのたねを捏ねている時の感覚…こういったもの全てが子どもたちの脳を刺激してくれます。

『脳が刺激を受ける』ことで、脳内にある神経細胞同士が伸びてくっ付き、『シナプス』を形成します。

シナプスが増えることで様々な動きや言葉を発することなどが出来るようになるのです。

つまり、五感から受けた刺激が人間らしい成長に繋がるということ!

食育を通して教えていること

健康的な身体作り

人は口から入ってくるものを体内で吸収することで、健康な身体を作ることができるようになります。

「肉や魚はみんなの体を丈夫にしてくれるよ〜」

「ご飯やイモ類はみんながもっと遊べるようにエネルギーの役割りをしてくれるんだよ」 

こんな風に子どもの環境に合わせた言葉や内容で、それぞれの食品がもたらす体作りを説明してあげます。

生活リズムを整える

生活リズムを整えることにおいて重要な要素があります。それは

  • 起床
  • 朝食
  • 昼食
  • 夕食
  • 就寝

この5つです。

「体内時計」という言葉がありますが、体には生まれながらにして時計が組み込まれていて、リズムを持っていると言われています。

体内リズムの崩壊はホルモンバランスの崩壊を招きます。体の機能は悪循環に回り、しかるべき機能を果たせなくなるのです。

上の5つが定まった時間に行われると、お腹が空くタイミング、眠くなるタイミング、目が覚めるタイミングが上手い具合に一定となります。

このリズムを幼い頃から確立させることが良好な体、脳の作りに必要なのです。

食事を通してのしつけや礼儀作法

私が勤めていた保育園では年長になると「正座」で食事をしていました。

大人では苦痛かもしれないですが、子どもはそれほど痛く感じません。

正座をすることで心を落ち着かせ、背筋も伸び、「これからご飯をいただくぞっ!」という意気込みが生まれます。

子どもって色々なことに考えが及ぶのでなかなか食事に集中出来なかったりします。足がぶらんぶらんするような椅子に腰掛けて食べると集中は続きません。

他にも、「立ち歩いて食べない」「お椀は持って食べる」「箸の適切な持ち方」など、日本特有のマナーや礼儀作法もありますが、そういったものも食事を通して身につけていくようになります。

食卓は人間関係を作る場所

大人社会では人との良好な関係作りのために会食が行われるのが常ですよね?

それは家庭においても同じです。

日本の家構造は一つ一つの部屋が壁で仕切られ、家族はそれぞれのやるべきことをそれぞれの部屋でこなしがちです。「自立」という面では良いのかもしれませんが「コミュニケーション」という面においては大きな障害となります。

家族が唯一、一つの部屋に集まり、コミュニケーションを取ることが出来るのが、食卓を囲んだ『団欒の場』だと言えます。

一つに集う時間を日本人は大切にしないといけません。

食育で食事への興味を生み出す  好き嫌いのない子どもへ

子どもって苦味や臭みのある野菜が嫌いなことが多いです。しかし、ビタミンやミネラルを摂るには野菜を食べてもらいたいですよね?

そういう時は食べることとは違うことで野菜に興味を持ってもらいましょう!

絵本を使う

絵本を使った食育もあります。

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『はっきよい畑場所(作 絵  かがくい ひろし  出版社 講談社)野菜達が相撲を取る絵本です。勝者は意外にもあの野菜…。

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こちらも人気の絵本『そら豆くんのベッド(作 絵 なかや みわ  出版社  福音館書店)』

 

こういった野菜の絵本を読み聞かせた後に登場した野菜達が出てくると、とても親近感が湧くんですよね。普段食べない野菜でも食べてくれたりしますよ。

育てることで野菜に愛着を持ってもらう

野菜を育てることは子どもにとって愛着を持つ要因となります。

種や苗だったものが大きく伸びて、花を咲かせ、実を成らせます。その成長過程を毎日見ている子どもにとっては弟や妹のような存在。

そして、普段スーパーで売っている野菜とは違って、生い茂った葉やたわわに育った実を見て、野菜達がこのように育つなだなぁと感心するのです。

収穫の喜びというのを自ら体感できます。

子どもクッキングで愛着を持ってもらう

自分で作った料理というのも愛着が湧くものです。

葉をちぎちぎ、ハンバーグをこねこね、トマトをカット、スープをぐるぐる。

子どもの年齢に合わせて様々な関わりか出来ます。

たとえ形がいびつだとしても、子どもたちは誇らしげに完成した料理を見ています。

達成感も抱けるのでクッキングは食育に大きな幅を与えてくれます。

まとめ

以上、保育園での食育についてお伝えしました。

食育って、子どもの体の成長だけでなく、情緒の成長にも役立てることが出来るものです。

私たちが食べる物は全てが生きていて、その命をいただくことで、私たちは生きることができる。食べ物を捨てるということは命を無差別に殺しているのと一緒です。

冷凍食品、加工食品などあまりに便利な世の中になりましたが、一方で私たちの私利私欲のために削れる命がいるのです。

食べ物が有りふれた社会だからこそ、食のありがたみに目を向け、正しい倫理観を「食」に対しても持たないといけません。