心とカラダの健康メソッド

心身の健康、毎日楽しい日々を過ごすために食生活や元気になる言葉、人間科学・医学要素も取り入れた記事を載せていきます。

一人でレストランより団欒の食事が美味しい⁈

一人で食事をする時、感動するほど「美味しい!」と感じたことはありますか?私はありません。美味しいと感じることはありますが、何か足りないような…、ただ美味しいだけで終わるような、そんな感じです。

しかし、私が感動するほど美味しいと感じる時は、必ず「気の合う誰かと一緒に食べている」というのが共通条件として存在するのです。

このような人は私以外にも多いのではないでしょうか?今日は脳のメカニズムと共にその理由を検証したいと思います。

一人でレストランを巡る日々

私は、社会人成り立ての頃、一人でレストランを巡っていました。東京丸の内、銀座界隈をぶらぶら。仕事の関係でなかなか仲間と時間を合わせることが出来ず、一人で過ごす休日。美味しそうなレストランを見つけては、そこで一番人気がありそうな料理を頼み、これは上手い、まあまあかななど、まるで評論家のように料理を食べていました。食事を通しての喜びというものは感じなかったのです。

仲間と一緒に作ったキムチ炒飯がもたらしたもの

ある時、気の合う仲間からご飯のお誘いがありました。友人宅で一緒にキムチ炒飯を作って食べたのですが、その時の炒飯がとても美味しく、その時間、喜びを感じたのを覚えています。それからは頻繁に仲間達で集まり、料理を作っては団欒の時間を持つことが多くなりました。

何の変哲もないキムチ炒飯、むしろ、パラパラしてなくて、お店のものと比べると味も見栄えも完全に劣っていたでしょう。それが「レストランの料理よりも美味しく感じた」のです。

これはどういったことなのでしょうか⁈

団欒の食事が脳にもたらす幸福感

一人で食事をする時と団欒での食事を比べると、自然と「咀嚼回数が増える」のです。一人で食べる時は食べることに集中しがちですが、気の合う仲間とは話をしながらゆっくり食べるもの。だから咀嚼回数が増えます。

では、咀嚼回数が増えるとどうなるのか。実は幸せホルモンと呼ばれる「セロトニン」が多く分泌されるようになるのです。

セロトニンが脳内で活発に分泌されると、嫌な感情やストレスを無くし、感情を良い方向へとコントロールしてくれます。イライラすると無性にご飯を食べたくなったことはないですか?私はしょっちゅうあります笑。でも、そういう時に限って、一人での食事。イライラしてるからすぐ飲み込んで、何の解決にもならないんですね〜。

また、笑う時には幸福感を得られる「エンドルフィン」が脳内で分泌されます。モルヒネと同様の効果があり、楽しかったあの時のことが忘れられないのは、エンドルフィンがもたらした幸福感のためなのです。

環境を変えることでも美味しさが変わる

普段食事している場所から離れて、自然の中で食事をすると美味しいと感じやすかったり、幸福感を得られたりします。

去年の秋、大人、子ども合わせて30人ほどで、野外料理をしたことがありました。火起こしから料理まで、私が中心となり、子どもたちと一緒にやったのですが、数日して、ある子どものお母さんから

「娘が、あの時の鶏肉のホイル焼きがとても美味しいかった。お母さん作って欲しいと言われていて、作り方を教えてほしい」

と、連絡がきました。私は困りました汗。普通の鶏肉で味付けも一般的な照り焼きの味なんです。

私は「お子さんが鶏肉の味が忘れられない理由は、火起こし体験や友達とずっと一緒に過ごし、会話しながら食卓を囲んだこと。その上での鶏肉の味なんです。私でもその味を出すことはもう難しいですね。一応、味付けはお伝えします」と返答しました。

これらも環境や人との関わりによる脳内の作用な訳です。

 

子どもの孤食はなるべく避けるべき

共働きの夫婦は多いと思います。子どもの今後のために必要ではあると思いますが、極力、「孤食」は避けるようにしていただきたいです。孤食とは家族がいるのに、一人で食べることを言います。頻繁に孤食を繰り返すこどもに、「食事をしている時の思い出を絵に書いてみて」というと、大抵、「家族がいない、自分一人」「色が黒のみ」「顔がない」などの共通点が見られます。

団欒の食事が多い子は打って変わって「家族が描かれ、笑っている」「色鮮やか」の見るからに楽しさが伝わってくる絵を書きます。

もし、団欒の食事の時間がほとんど持てていないご家庭は、休みの日だけでも、子どもの心の発達のために、持っていただきたいと思います。

 

気の合う仲間や、家族で楽しく食事をすると美味しく感じたり、幸福感を得られる理由は、脳内で分泌される神経物質と密接な関わりがあることが分かりますね。そのメカニズムを分かって、今日も楽しい食事の時間を過ごして下さい!